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Mavericks（マーヴェリックス）はMac OSとしては初の試みである、無料での提供となりました。OS Xの機能を劇的に改良するものではないものの、iOSやマップ、iBooksのファンにとってはいますぐアップデートするべき内容となっています。
マップも搭載
Apple マップのiOSリリースは華やかさに彩られたものではありませんでした。しかしそんなマップが、今回のアップデートによってMacで使用可能となり、さらに細かい欠点が改善されMacユーザーにとってはGoogle Mapsに替わって安心して使えるアプリとなりました。Macのマップは出先では使えないためiPhoneやiPadで使えたらもっと便利なのに…とは思いますが、Macのマップで事前に行程を計画してからiCloudでiPhoneやiPadに同期してお出かけに備えることも可能です。
MacのiBooksで読書しよう
iBooksもまた、Macで新しく使用可能となったiOSの機能です。これからはiBooksでダウンロードした本をiPhoneとiPadだけでなくMacでも読むことができます。本を読むことを目的にしてMacを購入する人は少ないでしょうが学生やブロガーなどにとっては文章を書く際に書物からの引用を手軽にできる利点もあります。さらにiCloudを使えば読みかけのページが共有され別の端末からもiBooksで読んだ続きから読み始めることができます。
カレンダー、iCloudキーチェーン、Safariもパワーアップ
カレンダー,、iCloudを使用したキーチェーン機能,、SafariのグレードアップなどもMavericksのアップデートに含まれます。カレンダーではスケジュール管理がさらに簡単になる新機能が追加されました。iCloudキーチェーンは、ウェブサイトのログイン情報を記憶する機能が追加されており、一度設定すれば、ID・パスワードが自動で入力されるのでとても便利です。 新SafariではTwitterとLinkedInと連携し別のクライアントやサイトに移動する必要なくブラウザーのサイドバーから投稿をチェックできます。さらにAppleのコメントによると、以前のバージョンに比べてより早くスムーズにネットサーフィンを楽しめるようになりました。
Finderタブとマルチディスプレイ機能
以前からアドオンとしては存在しており高い需要があった、Finderウィンドウをタブが付いた1つのウィンドウにまとめる機能も加わりました。またMacを他のスクリーンやモニターと接続して使っている人には特にありがたいマルチディスプレイ機能も導入され、今までのデスクトップが拡張される機能に加えメニューバーを含むDockを各スクリーンから使用できます。またHDMIケーブルを使用する必要なくAirPlayからワイヤレスでHDテレビに接続し、大きなセカンドスクリーンとして使ったり、大画面で映画を楽しんだりすることもできます。
全体的にスピードアップしたOS X
OS Xのこれまでのリリースと同じく今回も全体的な処理速度が改善されています。圧縮メモリ機能によりメモリ領域を解放しスピードアップします。また新しく追加されたApp Napは、ほかのウィンドウの後ろに隠れている使用中アプリケーションの処理速度を下げ、バッテリーを節約し、CPUの使用量も削減します。お使いのOS Xの動きが遅いと感じるならMavericksにアップデートすることで大きく改善できるでしょう。しかし、PhotoshopやParallelsなどのビッグネームアプリをMacで主に使用しているのであれば、互換性に問題がないか確認できるまではアップデートを控えたほうが賢明でしょう。
地味ながら確実に改良されたOS XOS X 10.9 Mavericksは、Mountain Lionで始まったOS XとiOSの統合をさらに一歩前に進めたものとなりました。OS X をさらに快適に使うために全体的に改良されている上に無料のアップデートなのでどなたにもおすすめです。iPadかiPhoneのユーザーなら（マップとiBookも使っているならさらに）Mavericksにアップグレードしてまず間違いないでしょう。
Changes
[v10.9.5] ・セキュリティ対策をしたSafariを搭載 ・
